黄昏ミントティ

SFサウスベイ在住女のメモ帳

ヘッドフォンのヘッドバンドを取り替えたい

だいぶ前に引越しの勢いでソニーのWH-1000XM2を購入した。7年ほど使ってきたので布地の部分がボロボロになってきたが、自宅で楽器を弾いたり航空機移動で使う分には機能面に全く問題がなく、だいぶ代替りをした今でも買い替える気はない。

ちなみに最近では航空機移動のときはワックスでできた耳栓で穴を塞いでからヘッドホンをつけている。ノイズキャンセリングで残ってしまう高め?のノイズが耳栓のおかげで消える。耳栓の素材で手がべとべとするので機内でもらえるお手拭きが重宝する。

しかしヘッドフォンの布地がボロボロになっていると、今まで全く気にしなかった周囲の目が、突然厳しくなったように見える。それに加えて人工皮革のカスがボロボロと降ってきて、気づくとあらゆるところがカスだらけになり、しかしカスの源がどこなのかなど、見つけたときは全く思い当たらないもので、元は身体の一部ではないか、などと慌てふためき、耳の方に手をやり、ヘッドフォンから出てきたものだとようやく思い出し安心する、を毎回一巡するのがお約束である。これはまどろっこしい。

以前Amazonでイヤーパッドを購入して取り替えたことがあった。これはうおおおとイヤーパッドを外し、うおおおと力任せに嵌めれば取り付けられてだいぶ簡単な構造であった。同時にヘッドバンドも交換したかったが、検索にはペラペラの布地しか出てこなくて使い方がよくわからず、そのまま放置してしまっていたのだった。

購入したもの。ヘッドバンドと調べると永遠にこれと同様の写真が出てきて不安になる。

いよいよヘッドバンドの方も耐えられなくなったため、YouTubeで直し方を調べてから日本のAmazonでの購入を決めた。 もしかするとアリエクスプレスの方がお手頃かもしれないが、私自身の日本での滞在期間が限られているため比較的使い慣れているAmazonにした。

必要なものは、

  • 時計ドライバー
  • カッター等ある程度丈夫で薄いもの
  • 両面テープ(任意)

イヤーパッドのようにガチャコンで交換できないのは、ヘッドバンドの下にケーブルが通っているため。大雑把な流れは、左右の根元にあるネジを外し、ヘッドバンドを剥がし布地を付け替え元に戻す。

両端のプラスチックのカバーの下にネジが止めてある。ヘッドバンドに沿って電源と信号のケーブルが這っているので注意。

まずなんとかしてU字型のプラスチックのカバーを外す。カッターを使った記憶がある。

最初に外すプラスチックの部品。矢印で示した。

2箇所ネジが出てくるのでこれを外す。

プラスチックパーツを外しネジが露出した状態。

すると内側のU字型パーツと、裏側の文字が書いてあるプレートが取れる。

左:ネジを外した結果、内側のプラスチックパーツが取れた状態。右:「裏側のプレート」と呼んでいるものはヘッドフォン可動部の上にあるクリーム色のもの。ネジ受けになっている。

このプレートは左右で書かれていることが違う。aestheticなものなので入れ違えても問題ないと思うが、マスキングテープで印を書いておくと安心。

ヘッドバンドが2枚の板で挟み込まれるように固定されている。ケーブルを切らないようにヘッドバンドを固定しているノリを剥がす。

左:ヘッドバンドの固定部がパーツに挟まれている様子。右:ヘッドバンドを外した後のヘッドフォン。

ヘッドバンドは、クッションに布地がノリで止めてあるだけのもの。半月型のテープは端の処理に使う。

外したヘッドバンド。手前側の布を剥がした様子。
付属のテープはクッションに布を接着するために使った。付け替え後、実は枠とバンドはノリで固定されていない。気になるようであれば両面テープをここに貼ると良いかもしれない。

ケーブルをクッションの下にしまうようにして、ヘッドバンドを元に戻す。

ねじ止めする前の新生ヘッドバンド。
ねじ止めしてカバーをつけておしまい。
全てパーツを元に戻して出来上がり。

しかし不器用なため布地が変に飛び出してしまった。とはいえ、こんな綻びがわかるほど人は私に近寄ってくることはないと思うと、安心してどうでも良くなるのであった。